新卒で入った会社を辞めると両親に告げたのは、
辞める1週間前でした。
税理士になるために、2年間は無職で勉強する、
そうも告げました。
私の中では、当然にして応援してくれるもの、
そう思っていました。
ところが・・・
明け方まで家で勉強すれば、
→ 電気代がもったいないから、早く寝ろ。
日中、外に出ようとすると、
→ 近所の人に見られるから、家にいろ。
親戚が集まる席では、
→ 会社を辞めたと絶対言うな。
クレームの嵐です。
自分で飲食店を経営し苦労している両親にとっては、
サラリーマン=安定
そう思い、そのレールを一生走って欲しかったようです。
両親を助けるような仕事をしたいと思った私の行為は、
両親にとって裏切りだったようです
だったら、早く結果を出して安心させなければ。
そう思い、決めました。
1.絶対に2年で合格する。
合格までの平均は4~5年程度。
2.無職であっても、家にはお金を入れ続ける。
そのためには、バイトもする。
3.会社員よりも早く家を出て、自習室で勉強する。
仕事時間以上に勉強する。
簿記知識はゼロでしたが、3年間猛勉強で税理士試験に合格。
「1.」だけ達成できませんでしたが。
そして、国内最大規模の税理士法人で様々な業務経験を積んで、
開業するに至りました。
私は、非常に幸福、幸運な人間だと思っています。
自分のやりたい仕事、誇りを持てる仕事に就くことができ、
周囲の方々の応援もあって開業することできました。
税理士という職業は、私の両親のような仕事に真面目に
取り組む人をサポートすることができます。
そして、時にはお客様から感謝される事もある素晴らしい
職業だと思っています。
しかし、世間での税理士のイメージはイマイチ
私の恩師である本郷孔洋先生が言った
印象に残る言葉があります。
『 税理士が主人公のドラマを見たことがない。』
確かにその通りかもしれません。
弁護士が主役のドラマは多くあります。
でも、ドラマや映画に出てくる税理士は、うだつの上がらない
メガネをかけた人、ひどい場合は、脱税指南役でしょうか。
世間的には、ぱっとしないイメージかもしれませんが、
私自身は少しでも業界のイメージを向上させたい。
そう思っています。
今の私には、2つの目標があります。
ひとつは、両親のような真面目に仕事に取り組む人を
サポートし続ける、ということ。
もうひとつは、税理士がドラマの主人公になる時代がくるように
業界のイメージをアップさせたい、という大きな目標です。
2つの目標の達成状況は、まだまだです。
それでも、微力ではありますが、そんな時代が来るよう、
一人でも多くの中小企業経営者をサポートしたい、
そう思い、今日も明日も東奔西走しています。
長い文章でしたが、最後までご覧頂き、ありがとうございます。
おわり。
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